なつめの抗酸化物質

ドライなつめを食べると、まず感じるのが自然な甘さ。

なつめにはブドウ糖・果糖・ショ糖などの糖分が含まれているため、決して「糖質の少ない食品」ではありません。

一方で、糖分だけでなく、食物繊維、カリウム、ポリフェノールなど、さまざまな成分を含む果実でもあります。

なつめは、成熟するにつれて糖が蓄積し、あの濃厚な甘みが生まれます。
そして同じ成熟の過程で、ポリフェノールやトリテルペンなど、なつめ特有のさまざまな植物成分も変化していきます。

大切なのは、「甘い=体に悪い」と単純に考えないこと。

お菓子のように砂糖だけを摂るのではなく、果実そのものが持つ栄養成分と一緒に、自然な甘みを楽しむ

それが、なつめの魅力のひとつです。

注目されている「抗酸化成分」

なつめには、ポリフェノールやフラボノイドなどの植物成分が含まれています。

これらは、体内で生じる活性酸素などに対する「抗酸化作用」が研究されている成分です。特にポリフェノールは、品種や果実の部位によって含有量が異なることも分かっています。

さらに、なつめにはトリテルペンという成分も含まれています。

トリテルペンは植物に広く存在する成分の一つで、なつめではウルソール酸やベツリン酸など、さまざまな種類が確認されています。抗酸化や抗炎症などの働きが研究されており、なつめの成分を考えるうえで注目されている存在です。

もうひとつ注目したい「カリウム」

なつめに含まれるミネラルの中でも、特に多いのがカリウムです。

カリウムは、体内の水分バランスや正常な神経・筋肉の働きなどに関わる、私たちの身体に欠かせないミネラル。

今回分析したオーストラリア産ハニージャーなつめにも、100gあたり783mgのカリウムが含まれていました。

糖分だけを見るのではなく、食物繊維やミネラル、植物由来の成分まで含めて「なつめ」を見ると、その姿が少し変わって見えてきます。

なつめはどんな人におすすめ?

なつめは、特別な健康食品というより、毎日の食生活に取り入れやすい「自然な甘みのおやつ」として楽しむのがおすすめです。

たとえば、

  • 午後の小腹が空いたときのおやつに
  • 朝食のヨーグルトやオートミールに
  • ナッツやチーズと組み合わせて
  • 甘いものが欲しいときの一品として

一度にたくさん食べるのではなく、少量をゆっくり味わう

甘み、食感、そして果実が本来持っているさまざまな成分を楽しむ。

それが、なつめを日々の食卓に取り入れる、シンプルな方法です。

なつめは、単に「甘いドライフルーツ」ではありません。

自然な甘みの中に、食物繊維、カリウム、ポリフェノール、トリテルペンなど、植物がつくり出したさまざまな成分を含んでいる。

そんな奥深さも、なつめの魅力なのです。

※ここで紹介している抗酸化作用などは、なつめに含まれる成分についての研究結果であり、なつめを食べることで病気の予防・治療ができることを示すものではありません。

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Hiro YAMASHITA
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